「シアター!2」 有川 浩
2011-01-28


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有川浩先生の「シアター!」の第二弾!

「シアター!」も面白かったんだけど、ここで皆さんに「読め!」と強力におすすめするほどのインパクトには欠けるものが・・・。今回、「2」でパワーアップしてオススメレベルに上がった、ということで。

前回の話は、貧乏劇団「シアターフラッグ」が存亡の危機に陥り、主宰の春川巧が兄、司から300万円の借金をするところから始まった。金を貸すに当たって、司は「2年間で、劇団の収益から300万円を返せ。できない場合は劇団を潰せ」との条件を付ける。
劇団員それぞれが、収益を上げるために四苦八苦する姿が描かれており、「2」においても基本線は変わらないがノリが数段良くなった印象。
まず、劇団員の動きが良くなった。今までは、単なる「役割」でしかなかった個々の劇団員が、個性を持った「登場人物」として動き出した。有川先生、劇団、という舞台に慣れてきたのかなあ。劇団を描くことから人間を描くことに力点が移って、「有川節」が全開になった感じ。
これで、「1」「2」を通して読んで!って自信を持って言えます!

(メディアワークス文庫 2011年1月25日発行 610円+税) アマゾンへのリンク禺画像]
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[日本小説]

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